カエルの子
ご覧いただきありがとうございます。
私の兄は気弱で
少し茶色かかった綺麗な髪で
女の子のように可愛い顔をしていた。
しかし、そのせいでよくいじめにあっていた。
小学生に上がると
また、いじめにあっていた。
私が小学生に上がると
よく、からかわれている兄を見る事が多かった。
親同士で話し合いもした事で
収まっていたと思っていたけど
兄はまた、新たにいじめにあっていた。
学校へ着くと校庭の中庭で
年上の少年たちが
兄のランドセルを引っ張り
地面に倒していた。
兄は相変わらずヘラヘラしていた。
カエルの子
言い返すことも、ときには重要なのかもしれません…。
学校が終わり
1人歩いて帰っていました。
突然、ドンっ。
押されて、転倒した。
見上げてみると、そこにいたのは兄でした。
…訳が分からなかった。
（何故？）
あの時、学校で私と兄は目が合っていた。
私は
（そんな姿のお兄ちゃんは見たくない）という思いで
目を背けて逃げてしまった。
きっと、私が助けなかったから怒っていたのだと思います。
それから、兄は私にとって
《優しい兄》
ではなく
《恐ろしい兄》
に、変わってしまったのです。
コメント