こんな時でも寝てばかり

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カエルの子
カエルの子

ご覧いただきありがとうございます。

私が朝起きると、いつも両親は寝ていた。

父親は夜間の仕事で、昼と夜は逆転した生活を送っている。
なので、父親とはあまり話した記憶もない。

母親は父親に合わせているのか、なかなか起きてきてくれない。

うちには、朝ご飯が無い。
私は朝ご飯を知らなかった。
いつも飲み物だけ飲み、学校へ向かう。


ある日の朝は、少し体が怠かった。
相変わらず両親は寝ているし

『いってきます』

と、小さくつぶやき家を出た。


学校へ着くと1時間目から『体育』が始まり
体を動かすと目の前が歪んで見えて、体がふらつく…

少し寒気もしたので、担任の先生に伝えると
すぐに保健室へ連れられた。


熱を測ると38度の熱が出ていました。


学校まで母親に迎えに来てもらうことになり、一緒に自宅へ帰る事になりました。
母はそれからパートがあったので、父親に任せて家を出ていってしまいました。


私は熱があったので、布団で寝てました。
母が洗面器に氷水と、タオルを浸して置いていてくれた。

父親は相変わらず寝ていたので、
頼む事なく…
自分でタオルを浸し、冷たくしたタオルをおでこに乗せた。

カエルの子
カエルの子

せめて、少しくらい看病して欲しかったですね。

熱で体が熱く、喉が渇いたので

『アイスクリームが食べたい。』

と、伝えると

『お母さんが帰ってくるまで我慢しなさい』

と、言われ…母の帰りを待ちわび


すると、急に気分が悪くなり
置いてあった、洗面器にもどしてしまいました…


父親に

『お父さん、気持ち悪い』

と、伝えると


『洗面器で吐け。吐けば治る』

の一言を放ち、また父親は寝てしまいました。。。

カエルの子
カエルの子

私は呆然としてしまいました。


しかし、体調は良くならずとりあえず寝ていました。

しばらくして眠りにつき、目が覚めると母が帰宅していました。

不安だった気持ちと寂しさが込み上げた。
母はその状況を察したのか、父を睨んでいました。

母に
『喉が渇いた。アイスクリームが食べたい』
と伝え、買ってきてもらいました。


とても喉が渇いていたので、そのアイスクリームは格別に美味しかった。

そして、母の『優しさ』がとても染みたのでした…。

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