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母はよく、知らない人に注意をしていた。
家の近くには学校がありました。
その学校の生徒が通りすがりに母の自転車のカゴにゴミを捨て、母は大きな声で怒鳴っていました。。。
ある日、不良とみられる学生たちが家のアパートの階段で煙草を吸いながら、雑談をしていた。
煙草の吸殻をそのままにして去ろうし、母はその現場をたまたま発見して、煙草の吸殻を捨て去った事に腹を立てて注意していた。
しかし、不良たちは母に、
『うるせーな!クソババァ』
と、顔を近づけて睨みつけ、吸っていた煙草を母に投げつけ去っていくのでした。。。
カエルの子の母は、怖いもの知らずな人で、誰にでも注意をするのです。

母は、子供と一緒だろうが関係のない人でした。
ある日、母と2人でバスに乗り買い物へ出かけていました。
私は母と買い物へ行く事が大好きでした。
特に何か買ってもらえるわけでもない時でも、ついていく事が多かったです。
母と2人でいる時間がとても貴重な感じがして、それだけで嬉しかったのです。
買い物を済ませ、バスで帰ります。
バスに乗り込むと…
なんだか、どこからか変な臭いがするのです。
何だか嗅いだ事のある臭い。。。
ボンドの様な臭いが、バスの中でただよっています。
周りを見渡すと…
1人の男が様子がおかしい。
ジュースの缶をくわえ、ボーッとしていました。

母が早歩きになり…
その男に近づきます。。。
嫌な予感がしたので、母の腕を引っ張ります。
私の手を振り払い、母はその男に
『あんた、次のバス停で降りなさい!』
と大きな声で言い始めました。
すると…男は、
『うるへぇなぁ。誰だ?オマエ』
と、ヘラヘラしながら母に言います。
私は凍りつきました。
もしかして、何かされるのでは…と焦りました。。。
すると、その男は次のバス停で降りて行きました。
ホッとした私は涙が溢れてきました。
それを見ていた乗客が、
『子供がいるのに、危ない事をしてはいけないですよ。』
と、母に伝えました。
だけど、母は少しふてくされた様な感じで
『そうですね。』
と一言。
母はバスを降りると、
『だったら、あの人が注意すればいいのにね。』
と呟いていました。。。
その人はそんな事を言っているのでは無かったと思います。
『トラブルにならない様に避ける事も必要だ』
と、教えてくれたのだと思いました。
親が子供も守るのに、
あえてトラブルに巻き込んでいるようにしかみえませんね。
とりあえず、何事もなく無事で良かったです…笑
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