兄とよく遊んでいた公園3

アダルトチルドレン
カエルの子
カエルの子

ご覧いただきありがとうございます。

その日は雪が降った、とても寒い日でした。

でも、雪の日はなんだかとても温かく感じる。


兄と走り回りながら

いつも行く団地公園へ
足早に向かう

紅く染まった耳と頬。

楽しそうに

鎌倉を作り遊んでいた。

また団地のガキ大将たちが、私たちの目の前に現れた。

兄の足が
後ろに少し下がるのがわかった。

私は兄をかばおうと、兄の前へ出た。

カエルの子
カエルの子

→たたかう
 じゅもん
 ぼうぎょ

 にげる


『なんか用?』と、訪ねる。


すると、ガキ大将の子分が言った。


『俺たちと遊ぼうぜ』


そして、
団地公園のグラウンドで

雪合戦が始まった。

相変わらず、兄はヘラヘラと笑っている。

ガキ大将たちが雪をボンボンと投げてきます。

どう考えても
2人 対 数人

これは無理。


『えーい』


ヤケクソに投げる。

そして、

1つの雪団子が、その仲間に的中。

『痛ーい』


大きな声が聞こえ

目の前を見ると

目を押さえてうずくまっていた。


負けるものかと

私が作った

雪団子

砂利と雪で固めた

雪団子


この前は、兄は泣きながら自転車をひき、帰りました。

自転車は壊れてしまったのです。

いや…

ガキ大将たちが壊してしまったのです。


家に帰って事情を説明したら、母に怒られました。


『アンタが弱いからやられた』

『悔しかったらやり返してこい』


悔しさが込み上げた。

そのときの思いを込めた、雪団子

母の言葉通りにやってみせた。

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