兄が狂い始めていった

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カエルの子
カエルの子

ご覧いただきありがとうございます。

兄はとても気弱な男の子でした。
いつもガキ大将にいじめられても、ニヤニヤして何も反抗もしなかった。

だがしかし…ある日を堺に、兄は変わってしまった。
少しだけ気が強くなった気がした。
表情も少し変わった。

そして、遊ぶ友達も変わっていった。

兄の友達は、少し気の荒い友達が多くなっていった。
でも、とても面白い友達だったので兄は楽しそうだった。


だけど、母親が学校へ頻繁に足を運ぶようになるのです。

ある日、自宅の電話がなり、母親がその電話の対応をしていた。
電話を切ると…母は髪の毛を整え、そのまま母は学校へ出かけて行った。

カエルの子
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嫌な予感がします…。


そして、夕方過ぎに母は兄と帰宅した。

兄は機嫌が悪いのか、黙ってすぐに布団へ潜った。


『どうしたの?』


と、尋ねると


『隣の学校の男の子を怪我させた』


と言い、母は少し目に涙を浮かべていた。


私は、(やっぱりやってしまったんだ…)と思った。

いつも兄は、機嫌が悪いと私をサンドバックのように、自宅で私を叩いてきた。


(遅かれ早かれ、いずれは私ではなく、他の人をイジメるのだろう…)と、予感していたのでした。


母は、

『なんでそんな事をしたの?』

と、兄に問い詰めていました。

兄は布団を深く被り、何も話そうとはしませんでした。

そして、母は相手の自宅へ謝罪の連絡をしていました。

どうやら兄は友達と一緒に公園で遊んでいて、一人で遊ぶ男の子をからかってたみたいです…
すると、その男の子は反抗をして歯向かってきたので暴力を振ったとのことでした。


兄は、ストレスを発散するように私のことを叩いてきました。

兄はイジメられてきた仕返しの様な感覚です。


そして、兄は友達といる時には、
調子が良い』かのように人をからかうようになりはじめました。


逆らう人に対して
歯向かうようになりました。


兄は変わってしまった。


自分の記憶を辿り、怒りを思い出しながら…兄は狂いはじめたのです。

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