![カエルの子](https://kaerunokohakaeru-ac.com/wp-content/uploads/2020/06/S__6324230-e1591949601247-100x100.jpg)
カエルの子
ご覧いただきありがとうございます。
私が小学生の高学年くらいの頃。
兄は少しづつ変化をしはじめた。
やられてばかりいた兄だったけど、
その反動で他人を傷つけるようになっていった。
警察のお世話にもなったりすることも増えていった。
母親にも手をあげるようになっていった。
兄の姿が変化していくと、
父親の酒の量も増えて、
酒癖はさらに悪くなりギャンブルで金を使う金額も増えていった。
両親の口論は昼夜関係なく、ほぼ毎日。
責任のなすりつけ合いの言葉が飛び交った。
母親はもう限界に近いように見えた。
毎日泣いていた。
![カエルの子](https://kaerunokohakaeru-ac.com/wp-content/uploads/2020/06/S__6324230-e1591949601247-100x100.jpg)
カエルの子
子どもは親のケンカなんて見たくありません。
母は私をやっぱり見てくれない。
自分が惨めだった。
1人ぼっちになった気がした。
そして、母との距離もまた遠くなった。
心にすがっていた
1つの希望も無くなった。
悲しさが込み上げた。
ベランダで空を眺めていた。
目の前にある大きなマンションには
友達が住んでおり、
仲良さげに家族が車で出かける姿が見える。
![](https://kaerunokohakaeru-ac.com/wp-content/uploads/2020/06/S__6520837-1-313x417.jpg)
自分の心が蝕んでいく感覚に襲われた。
その姿が眩しく、見たくないと思った。
そして、涙がたくさん出た。
辛かった。
ウチには、
車も無いし、
家もボロアパート。
自分の部屋も、もちろんあるはずもない。
お父さんとお母さんは口論ばかり。
お兄ちゃんは私をサウンドバックのように扱ってくるし…
私ってなんなのだろう。
私って存在は必要なのか…?
どうしてこんなに辛い思いをするのだろう。
人は何の為に生まれてくるのだろう。
私は生まれてきてよかったのか…と
疑問に思うようになっていた。
もう、どうでもよくなってしまっていた。
もう、たくさんだ。
壊れた心から
憎しみが少しずつ込み上げたのでした。。。
コメント