母親の友達が平気でうそをつく人だった

カエルの子の母親はかなり変わった人だ。

『類は友を呼ぶ』と言うが、まさしくその通りだと思う。

母のお友達はとても個性的な人が多かった。

母は独身の頃、スナックで働いていた。
新人さんがそこのお店に入って来た。
母よりだいぶ年下だったせいか母に頼ってくるようになったそうで、可愛がるようになったみたいなのです。
その女性は後に姉妹のような関係になったみたいです。

私が幼少期の頃、その女性が頻繁に自宅に遊びに来ていました。

とても優しい人でした。
だけど、私はあまり好きではありませんでした。
何か、違和感を感じる人なのです。。。

ある日、そのオバさんがまた自宅に遊びに来てました。
『お家に遊びに行こう』
と、私を誘ってきたのです。

少し不安だったけど
母親が『いってらっしゃい』
と、言うのでオバさんの自宅へ行く事にしました。

タクシーに乗せられ

『お家へ行く前にスーパーへお菓子を買いに行こう』
と、言われスーパーの前にタクシーは到着しました。

そこでオバさんが、
『公衆電話へ電話しに行くから、ここのスーパーで待っていて』
と言い、私は1人で知らない場所のスーパーで待つ事になりました。

しかし…
何分経っても
何十分経っても
1時間経っても…

戻ってきませんでした。

そこに居ても仕方がないので、とりあえず
お店を出て帰る事にしました。

だけど、全然知らない初めての場所です。
右も左もわかりません。

しかし、まだ幼い私は
『カン』だけで進む事にしました。。。

しかし段々と足が疲れてきて、突然…寂しさと不安に襲われた。

でも泣いたら、迷子って思われて
変な人に連れさらわれちゃう…
と思い、泣く事は出来ませんでした。

怖くて誰にも道を聞くこともできず、ひたすら進みます。

空がうす暗くなってきた頃…
ようやく私が知ってる場所を見つけた。

母と良く行く場所だったので
そこから自宅までの道は覚えていたため
足取りが軽くなり、足早に帰りました。

自宅が見えてきました。
すると涙が急に溢れ出した。

自宅へ到着すると、母が驚いていた。
私は、泣きじゃくりました。
帰りも遅いし、そのオバさんと音信不通になってしまってたみたいで、心配していた頃でした。

そのオバさんとようやく連絡がとれた時、母は怒り狂い、怒鳴り散らかしてました。
何故、私を置いていったかと言うと
『父親が倒れてしまって動揺した』
そして、私の存在を、忘れて置いてきたそうです。

私はこのオバさんの違和感がやっと
この時、解けました。

『平気で嘘をつく人』

この出来事が起きても、まだ母はそのオバさんを自宅へ招き入れてました。。。

やはり母は理解不能。

私はこの事があってから、あまり大人だからと信用はしないでおこう。と思ったのでした…。

そして、無事に自宅へたどり着いて
良かったです…。

私が大人になって後から分かったことですが、タクシーで２０分ほどの距離に置いて行かれたようでした。