![カエルの子](https://kaerunokohakaeru-ac.com/wp-content/uploads/2020/06/S__6324230-e1591949601247-100x100.jpg)
ご覧いただきありがとうございます。
私が朝起きると、いつも両親は寝ていた。
父親は夜間の仕事で、昼と夜は逆転した生活を送っている。
なので、父親とはあまり話した記憶もない。
母親は父親に合わせているのか、なかなか起きてきてくれない。
うちには、朝ご飯が無い。
私は朝ご飯を知らなかった。
いつも飲み物だけ飲み、学校へ向かう。
ある日の朝は、少し体が怠かった。
相変わらず両親は寝ているし
『いってきます』
と、小さくつぶやき家を出た。
学校へ着くと1時間目から『体育』が始まり
体を動かすと目の前が歪んで見えて、体がふらつく…
少し寒気もしたので、担任の先生に伝えると
すぐに保健室へ連れられた。
熱を測ると38度の熱が出ていました。
学校まで母親に迎えに来てもらうことになり、一緒に自宅へ帰る事になりました。
母はそれからパートがあったので、父親に任せて家を出ていってしまいました。
私は熱があったので、布団で寝てました。
母が洗面器に氷水と、タオルを浸して置いていてくれた。
父親は相変わらず寝ていたので、
頼む事なく…
自分でタオルを浸し、冷たくしたタオルをおでこに乗せた。
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せめて、少しくらい看病して欲しかったですね。
熱で体が熱く、喉が渇いたので
『アイスクリームが食べたい。』
と、伝えると
『お母さんが帰ってくるまで我慢しなさい』
と、言われ…母の帰りを待ちわび
すると、急に気分が悪くなり
置いてあった、洗面器にもどしてしまいました…
![](https://kaerunokohakaeru-ac.com/wp-content/uploads/2020/07/S__6750211-1-313x417.jpg)
父親に
『お父さん、気持ち悪い』
と、伝えると
『洗面器で吐け。吐けば治る』
の一言を放ち、また父親は寝てしまいました。。。
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私は呆然としてしまいました。
しかし、体調は良くならずとりあえず寝ていました。
しばらくして眠りにつき、目が覚めると母が帰宅していました。
不安だった気持ちと寂しさが込み上げた。
母はその状況を察したのか、父を睨んでいました。
母に
『喉が渇いた。アイスクリームが食べたい』
と伝え、買ってきてもらいました。
とても喉が渇いていたので、そのアイスクリームは格別に美味しかった。
そして、母の『優しさ』がとても染みたのでした…。
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